衛星画像を用いた屋根領域検出モデルの作成

弊社にある技術でSDGsに貢献出来ないかと思い、再生可能エネルギーや屋上菜園などで利用できる屋根資源の活用に着目しました。
そこで、弊社の特殊データ処理技術と領域検出モデル構築能力を生かして、人工衛星画像から屋根の領域を発見するAIモデルの作成を行いました。
このモデルによって屋根資源を有効活用するために必要な様々な情報を衛星画像などから取得し、AIモデルが統計的な処理を行うことで、短期間で大規模なデータを活用することができます。
作成したAIモデルの活用例として、ソーラーパネルの設置が可能な屋根領域の発見があります。
現状のAIモデルから取得できる情報に加えて、屋根面積・方角・日陰などの情報を含めて取得することで、適切なソーラーパネルの営業に活用できるのではないかと考えています。
これは、ソーラーパネルの設置に適した家屋の選定を時間と労力を抑えてできる利点があります。
他の活用例として、家屋が倒壊するような災害時に時系列の衛星画像とAIモデルを組み合わせることで、倒壊家屋数や被害領域の把握に活用できるのではないかと考えています。
このように衛星画像とAI技術を組み合わせることで、今まで人力で収集していた、時間と労力がかかってしまう大規模なデータを、短期間で収集・活用する新たなソリューションに繋げることが出来るのではないかと、私達は考えています。
テンペランスシステムテクノロジーズでは、現場環境や制約に合わせたAIモデルの作成をご提案致します。
ご検討中の案件等ございましたら、個人、企業に関わらずお気軽にお問い合わせ下さい。

■システム制作者: 新川 裕馬
2021年11月入社。北海道室蘭工業大学出身。
以前は金属加工の業務を行っていたが、AIへの興味をきっかけに中途入社。入社後、物体検出や生成AIの開発・利用を行い、今では様々なAIプロジェクトを遂行する。